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「トレーナーの考えと自分の考え」 No.278

私のところのトレーナーは、「これは自分の考えです」と言うことがあります。それは生徒さんが、他のトレーナーにもついているため、配慮してということもあります。しかし、事実もまたそういうことだからです。

トレーナーのアドバイスを取り入れるのも、無視するのも、どう扱うのも本人次第です。自分で考えて判断せざるをえなくしていく、そういう行動を自らに課すようにしむけているのです。ですから、トレーナーにそのような断りを言わなくてもすむようになっていただきたく思っています。

トレーナーの指導のなかでは、矛盾するケースは少なからずあります。単純にいうと、一方のトレーナーが冒険させ、一方のトレーナーが守らせたら、指針は反対になるものです。素直にすべて取り入れたとしても、それゆえ、おのずと選ばざるをえなくなる、それこそが現実です。そして、また人生の真実でもあるのです。

世の中には多くの人がいて、いろんな考えがあります。世の中には多くのトレーナーがいて、無限のメニュがあります。ここの会報やブログにもたくさんのメニュやQ&Aが掲載されています。

「本番のための調整」と「発声のための基礎づくり」では、やることは矛盾しかねないでしょう。たとえば慣れていることはリラックスしてできるし、初めてやることや、これまでと違うことは緊張するものです。

なのに、巷のトレーナーのなかには、頭から「それは違う」と言い切る人が少なくありません。「自分のと違う」と言えばよいのに、「間違っている」ように言うのです。相手は、自分とは違う人なのですから、方法や結果などが自分と違うから、必ずしも間違いとは言えないのです。